ロスプリベンション

今回からエイジスメールマガジンでコンビニ経営者様へのお得な情報をお届けいたします。
棚卸業者ならではの目線や、今まで培ったノウハウをお届けいたします。
記念すべき第1回目はロスについてのお話です。

ロスというと人によって連想するものは様々です。 棚不足、品減り、棚卸ロス、不明ロス、値下げロス、廃棄ロス、販売ロス、機会ロスなど・・・ 
ここでいうロスとは不明ロス(=棚不足、品減り、棚卸ロスで理論在庫と実在庫の差)、英語ではshrinkageと呼ばれるものを指します。 

不明ロス、どれくらいの金額かというと、日本の小売業全体(約
100兆円の売上とすると)でロス率は約1.0%1兆円ほどです。業種、業態、企業によりロス率は0.5%2.0%と違いはあります。 
そのロス要因は大きく4つあり、「万引」「内部不正」「業者不正」「管理ミス」に大別され、要因別割合は万引40%、内部不正30%、業者不正10%、管理ミス20%が平均像です。 
また内部の者と業者、万引犯とが結託する例などもあるので、前述の割合は平均像としてお考えください。 

ここで注目して頂きたいのが、不明ロスの内、管理ミスを除く80%が犯罪被害によるものです。つまり不明ロスを予防、対策して削減するには防犯が重要であり必須である点です。

年商10億円1店舗あたり)のスーパーマーケットを例にします。 
ロス率が1.0%とすると年間の不明ロス金額は1,000万円。 
ロス要因の平均像割合をあてはめると、 万引400万円、内部不正300万円、業者不正100万円、管理ミス200万円となります。 
ちなみに大量窃盗の被害などで犯罪被害が明確に分かっており、既知ロスとして不明ロスから除かれている犯罪被害分を100万円(売上比0.10%)とすると、犯罪被害額の合計は900万円にものぼります。
恐ろしいですね・・・

次回はロスを抑えるPOINTについてお話いたします。

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