第9回ロスプリベンション講座

 エイジスの阿部です。  
 私はロスプリベンションコンサルタントとして、お取引先各社へのコンサルタントを担当しています。   
 防犯設備士、セキュリティ診断士、セキュリティプランナー、クライシスマネージャーとして、店舗の問題点や課題を発見して改善策をご提案しています。      

 師走に入り大変お忙しい毎日を過ごされているかと思います。 
客数が多く、商品の入荷量・販売量も多いこの時期ですので、今回は店舗の防犯という点について書きます。 

 

12月の犯行手口で気をつける点は? 

寒くなってきたため来店客は厚着。 
コートなどアウターのポケットや内側に多くの商品を隠す。 
小さいものだと手袋にいれるケースもあり。 

大量購入する客に混じって、カートに大量に商品をのせて堂々と窃盗する者もいる。 
予防対策は出口を1箇所に絞込み、グリータを設置。 
大量商品をカートにのせている者は購入したかの確認をする。 
確認しやすいように、大型商品には視認性の良い大きなショッピング袋や大きな販売済みテープを使用。
搬入口、従業員出入口から人(従業員、取引先)、商品の出入も多い。特に「出」のチェックを。
通常とは違う仕入形態に要注意! ルール通りの処理手順の厳守実行と検査を。

 

 12月は特に万引が多い? 

いいえ。 

万引は年間を通して平均的に発生。 
万引犯検挙件数は11月がピークだが、他の月と比べて特別に多いというわけではない。

 

12月に特に狙われる商品は? 

  1. クリスマス用高額酒類 
  2. 冬物服飾(手袋、カシミヤマフラー)・貴金属、 
  3. ゲーム 
  4. お菓子 
  5. 風邪薬 
  6. 電気毛布 
  7. 電気ポット 
  8. 炊飯器 
  9. ホームベーカリー 
  10. 高額鍋 
  11. ランドセル 
  12. 理美容 
  13. 正月食材(数の子、車エビ、カニ、すき焼き用肉、本マグロ) 
  14. ウインタースポーツウェア 
  15. 文庫本 

通年狙われる商品 

  1. 化粧品(コスメ、乳液含む) 
  2. サプリメント、健康食品(ダイエット) 
  3. シェーバーと替刃 
  4. 電動歯ブラシ 
  5. 酒、米、タバコ 
  6. サポーター(ダイエット用・医療用) 
  7. 電池
  8. スマートフォン周辺機器 
  9. ベビー用品(粉ミルク・哺乳瓶) 
  10. 包丁 
  11. インクカードリッジ 
  12. トレーディング・カード、ミニカーなどの小玩具 
  13. 注入軟膏 

※NPO法人全国万引犯罪防止機構 作成のロス対策年間チャート概念図(2018年度案)より 

 

皆様の店舗での状況はいかがですか? 
是非御社のロス対策についてお聞かせください。 

ajis_customer@ajis-group.com 

ご相談などもお気軽にどうぞご連絡ください。 

それでは、良いお年をお迎えください。