障がい者雇用の推進に向けて
2019.02

障がい者の雇用において重要なことは、障がい者の能力や適性が発揮でき、生きがいをもって働けるような職場を作ることです。
特例子会社のエイジスコーポレートサービスではそのような姿であるために、採用から配置、指導およびキャリア形成まで一人ひとりにきめ細かく対応し、また職域の開発の観点からも積極的に取り組んでいます。

具体的には、まず実習生を受け入れる段階で会社との相性を見ます。特例子会社は障がい者同士によるグループ形成ですので、会社とうまくマッチできるかは本人にとってもグループにとっても重要なことです。
その後約2週間の実習が行われます。PC入力や軽作業など各種の実習を終えた後に採否を決定し、入社後は実習の状況をふまえて適性のある仕事に就いてもらい、具体的な仕事内容は実践の中で覚えていってもらいます。先輩社員や健常者の社員がしっかりサポートする体制を整えています。

しかし決してすべてうまくいくわけではありません。
グループの中で多少の衝突が起きることもあれば、仕事の中で恐怖心を抱いてしまうなどのケースもあります。
最近では就労後の定着支援が制度化されていますが、同社ではそのような場合に備えて、以前より専門コーチの参加による3者面談を実施するなど、話を聞きながら粘り強く解決していくことを続けています。
また最近では障がい者リーダー・メンバーでSST(Social Skills Training)を受講してもらうなど、対人関係を学び、職場の課題を自ら解決する、自立的な行動も促しています。

社会の要請をいち早く受け止めてスタートした同社は、さまざまな取り組みを取り入れながら、障がい者雇用のお手本となるよう努力し続けています。