コロナが変えた接客のすがた。「セルフ業態別の時系列変化」

 いつも大変お世話になっております。
 エイジスリサーチ・アンド・コンサルティングの髙岸です。
 
 コロナ感染症の拡大が進み、コロナ前の状態からニューノーマルに突入した小売業界。そこでどのような変化が起きていたのか。
 サービス・オブ・ザ・イヤー2021年の調査データから、セルフ業態(スーパー・ホームセンター・ドラッグストア・コンビニなどのお客様がセルフチョイスして買い求める業態)の変化をピックアップしてご紹介します。

特別レポート<セルフ業態別の時系列変化>

図表① セルフサービスの業態別時系列比較(2020⇔2021ソフト面) ※クリックで拡大

 ソフト面(人的サービス)の分野で数字の開きが大きかったのは、フロアでのすれ違い時の挨拶が▲2.8P、あいさつ時の笑顔の実行率+2.5P、会計したスタッフの印象+1.5Pの3項目。
通常は挨拶の実行率の上下に連動して、あいさつ時の笑顔の実行率も上下するのが定説なのが、今回(昨年末)では反比例する逆転現象が起きていた。コロナ感染症拡大の影響で声がかけづらい状況が発生していたことが考えられる。

 結果、応対の印象のスコアは上がっていて、あいさつがしづらい状態でも笑顔の実行率を維持できれば印象が下がらないことが分かった。

図表②セルフサービスの業態別時系列比較2020↔2021ハード面 ※クリックで拡大

 ハード面(売場づくりなど)の分野では、全般的に数字が良化している。中でも『POPの工夫』や『通路の確保』について改善がみられた。
 ※『店内POPは価格サイズだけでなく、商品訴求できているか+3.0P』『売場通路は適度に確保されており、買い回りしやすいか+2.9P』

 これはコロナ影響下における消費行動の変化(特売集客⇒EDLP{エブリデーロープライス}、ショートタイムショッピングなど)に対応したもので、通路への特売の山積みなどを控えた業態(店舗)が多かったことを示している。

お客様の買物行動に応じて、接客の”すがた”も変化していることがわかる。🄫ShutterStock

<まとめとおしらせ>
 いかがでしたでしょうか。ほんの一例ですが、店舗が世の中の変化に対応した”すがた”を数値で紹介させていただました。
 そのほかにも、サービス・オブ・ザ・イヤー2021は、都道府県別接客レベルランキングや、フォーマットごとの特色、グランプリに選ばれた企業のベストプラクティスなど、まだまだ読みどころはたくさんです。(全国書店、ECサイトで販売中です。)

※Amazonや全国書店でもお買い求めいただけます。定価¥1,760‐(税抜¥1,600‐)

 サービス・オブ・ザ・イヤー2021の詳細は、こちらの専用サイト をご覧くださいませ。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

以上

「個人情報の取り扱いについて」
(1)事業者の氏名または名称
株式会社エイジス
(2)個人情報保護管理者
常務取締役管理本部長 山根 洋行
(3)利用目的
お問い合わせいただいた内容に回答するため。
(4)第三者提供について
取得した個人情報は法令等による場合を除いて第三者に提供することはありません。
(5)取り扱いの委託について
取得した個人情報の取り扱いの全部又は一部を委託することはありません。
(6)開示対象個人情報の開示等およびお問い合わせ窓口について
ご本人からの求めにより、当社が保有する開示対象個人情報の利用目的の通知・開示・内容の訂正・追加または削除・利用の停止・消去および第三者への提供の停止(「開示等」といいます)に応じます。開示等に応ずる窓口は、お問い合わせいただきました当該部署になります。
(7)本人が容易に認識できない方法による個人情報の取得
クッキー(cookie)やウェブビーコン(web beacon)の技術を使用して取得したアクセス情報を自動的に収集いたします。